保存療法

膝の運動に必要な心構え4つ

膝の運動は、筋肉を鍛えたり伸ばしたりすることで、怪我を予防したり、怪我した後の治りを早めることができます。

外来で患者さんに運動を進めると1/3の人は運動ができない、継続できないといいます。この原因は運動をするための心構えが問題ではないかと思っています。

ここでは、膝の運動を行うにあたって大事な6つの心構えを紹介します。

大切なことは難しいことから始めようとせず、基本的なことから始めることです。

ゆっくりと始める(急に難しいことをやらない)

特に初期の段階で運動をやり過ぎてはいけません。提示されたプログラムに対して最初から後負荷の運動をすることは推奨できません。1ヶ月ごとに強度を上げるようにしましょう。

ゆっくりと、着実に進歩することを実感する

例えば、繰り返し回数を増やしたり、ウェイトを追加したり、次のステージに進むなど、3~4日ごとにエクササイズを上達させることを目標にしましょう。筋肉が鍛えられたり、伸びたりすると、よりハードな運動ができるようになります。

定期的な習慣を身に着ける

膝の運動を定期的に行う習慣をつけましょう。一日の中で決まった時間帯を選んだり、歯磨きなど、毎日行う活動とリンクさせてみましょう。そうすることで忘れずに、習慣にしやすくなります。

現実的に考える

筋力をつけたり、筋肉を伸ばしたりするには時間がかかります。2~3週間後には自分の体の違いに気付き始めるはずですが、長期的な違いを実感するには、少なくとも3ヶ月間はエクササイズを続ける必要があります。

休憩を取る

毎日運動をすると飽きてしまうこともあります。週に1~2日の休みをとって、モチベーションを保つようにしましょう。

変化は運動のスパイス

運動を2種類に分けてみるのも運動を継続させるための重要な要素です。

運動を2日に分けて行うことで、変化に富んだ運動を行うことができます。また、運動のやり方は1つだけではなく、例えばいつもと違う場所で行ったり、いつもの順番を変えてみるなど、新鮮さを保つことも大事です。

時にはゴムバンドのような簡単な器具を使ってみたり、誰かと一緒に運動をしてみるのもいいでしょう。