保存療法

変形性膝関節症の保存療法 第1回から4回までのまとめ

第1回から第4回までは変形性膝関節症の保存療法に意味があるかどうか、またどのくらいの頻度で行えば効果があるかを解説してきました。

サポーター、有酸素運動、抵抗トレーニングそして減量のそれぞれが単独でも効果を発揮することがわかりました。しかし、サポーターを除いてトレーニングと減量は密接なつながりがあることは容易に理解できるでしょう。

これまでの記事を読んでない人のために、変形性膝関節症に対する保存療法を総括しようと思います。

下の図を見てください。

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運動(有酸素運動・抵抗トレーニング)は持続的に行うことで下肢の筋力を強化し関節を安定させるとともに、バランス能力も改善します。

減量は自分の肥満度をBMIで算出して、体重過多の人は自分の体重の10%を減らすことを目標に運動を径おzくする必要があります。その効果は非常に優れており、関節にかかる力を軽減させ、代謝も改善させるものでした。

装具療法は整形外科で一般的に処方されるものですが、使い方、使用の仕方が大事でした。むやみに装着してしまうとかえって逆効果になることもあります。適切なタイミングで正確に装着することは関節を安定化させ、関節にかかる圧力を軽減させることができます。

はじめに書きましたが、これらの保存療法は単独でも効果がありますが、相乗効果ももちろんあります。膝の痛みに困っている人は保存療法を継続して行うことで必ず症状(痛み・身体機能)が改善することが科学的に分かっています。
膝の痛みがストレスになり外に出るのもつらくなってくると精神的にも病んできます。そこから悪循環が始まり、以前の自分ではなくなったような感覚に陥ります。これは、自分が思っているだけでなく、家族や他人も思っていることです。以前の素晴らしい自分(体も精神も)を取り戻していってください。

次回からは治療法(針治療や電気・超音波、薬、リハビリ)について数回に分けて説明していきます。