病態

成長痛

成長痛とは、幼い子供たちによく見られる、繰り返し起こる不快感を表す良性の症候群です。

1800年代に初めて報告されましたが、この疾患の病因は現在も不明です。

成長痛は、足のズキズキした痛みとして表現されます。多くの場合、太ももの前方、ふくらはぎ、または膝の後ろに起こります。

特徴的に成長痛は両足に起こることが多く、夕方から夜間にかけて起こり、寝ている間にも痛みが出ることもあります。

誤解している人が多いですが、成長が原因で痛むという証拠はありません。

成長痛は、痛みの閾値が低いことや、場合によっては心理的な問題と関連している可能性もあります。

日本では小児科の先生が主に診察されていますが、整形外科医の立場として成長痛を解説していこうと思います。

参考にしたのは、Mayo clinicというアメリカの大きな病院からの情報(Growing pains – Symptoms and causes – Mayo Clinic)とGrowing painsという文献です。

成長痛を経験する子供はどれくらいいるのでしょうか?

幼い子供の約40%は、程度の差こそあれ、何らかの成長痛を経験しています。

成長痛が起こりやすい時期は大きく2つに分類されます。

1つ目は幼児期で、3〜5歳までの前期。

2つ目は、8歳から13歳までの後期です。

この痛みは健康な子供でも起こり、一般的には夕方から夜間に起こります。

成長痛の頻度

・40%の子供
・3~5歳
・8~13歳

成長痛の症状は?

痛みを感じる場所は、関節ではなく、筋肉に集中しています。

大半の子供は、ふくらはぎ、太ももの前、膝の後ろに痛みを感じます。重度になると、痛みのある部分が腫れて、温かくなったり赤くなったりします。

関節は正常に見えることがほとんどです。

成長痛は、午後の遅い時間や就寝前、あるいは夜に発症し、寝ている子供が痛みで目を覚ますこともあります。

痛みの程度は、子供によって異なります。痛みの頻度も様々ですが、ほとんどの子供は毎日痛みを感じることはありません。

症状

・筋肉が痛む
・関節は正常に見える
・午後から夜間
・寝ている時も痛くなることがある
・日によって痛みは変化する

成長痛の原因は?

成長痛の原因については、明確な答えはありません。

骨の成長が原因だと言い人もいます。

登ったり、走ったり、飛び跳ねたり、特に一日中活発な子供たちが引き起こす不快感ではないかとも言われています。

もしかしたら、普段よりも活発な一日を過ごした後に、痛みが現れているのかもしれません。

原因

・不明

成長痛かどうかの判断

子供は急速に成長するため、特に足腰が痛くなったりしやすいものです。

骨の成長に筋肉の成長が追いついていないのかもしれません。

痛い部分を温めてあげたり、ゆっくりとストレッチしてあげたり、マッサージで痛みが和らぐのであれば成長痛の可能性が高いです。

成長痛である可能性が高い

・温めるとよくなる
・ストレッチをするとよくなる
・マッサージでよくなる

成長痛ではなく、もっと深刻な病気の可能性もあるのでしょうか?

子供が手足に痛みを感じるとき、それは必ずしも成長痛の症状とは限りません。

残念ながら、リウマチ性疾患小児関節炎白血病敗血症炎症性筋肉疾患などの深刻な病気の可能性もあります。

親御さんは、お子さんの体調に注意してください。

例えば、関節が腫れている場合は、すぐに医師の診察を受ける必要があります。

過度の熱感、片方の足だけの痛み、背中や腕の過度の痛み、食欲不振、体重減少、発熱なども同様です。重度の成長痛を繰り返している子どもにも、医師の診察が必要です。

危険信号

・過度の熱感
・片足(関節)だけの痛み
・背中や腕をすごく痛がる
・食欲がない
・体重が減る
・熱が出る

成長痛の診断

成長痛の診断は、痛みがあるときの子供の反応で行います。

本能的に、子供は痛みがあるときに他人に触られるのを嫌がります。なぜなら、動くと症状が悪化するからです。

しかし、親が抱っこしたり、マッサージしたり、抱きしめたりすることで、子供は気分が良くなります。

医師は、成長痛の診断に「除外」というプロセスを用います。つまり、診断を下す前に、他の疾患を除外しなければならないのです。

そのために、医師は子供の病歴を調べ、身体検査を行います。成長痛と診断する前に、レントゲン検査や血液検査が必要になることもあります。

診断

・他の疾患の除外
・レントゲン検査
・血液検査

子供の成長痛の記録は残すべきですか?

日記をつけて、発作の原因となる可能性の高い活動を記録してみてください。また、日記には発作の頻度を記入します。

何日も連続して起こることもあれば、何日も、何週間も、あるいは何ヶ月も再発しないこともあります。

頻度だけでなく、異常な行動のエピソードも書き留めておきましょう。例えば、無気力、無口、頑固、過労、眠れない、心配性、学校や友達との遊びに熱心でないなどです。

このような行動は、幼い子供に大きな影響を与えます。

病院に行く前にやっておくこと

診察の前に、以下の質問に答えるリストを書いておくとよいでしょう。

  • 痛みの場所はどこですか?
  • 一日のうちで痛みが起こる時間帯はありますか?
  • 痛みはどのくらい続きますか?
  • 痛みを和らげるものがあれば教えてください。
  • 痛みのために夜中に目が覚めたり、なかなか寝付けなかったりしますか?
  • 腫れ、赤み、腹痛、頭痛など、他に何か兆候や症状がありましたか?
  • お子さんは最近、新しい運動を始めましたか?